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北イタリアのマリアージュ会は…
2018/04/27
去った日曜の夜は、北イタリアをテーマにマリアージュ会を開きました。
今回もお客さまが撮影されたステキな写真を頂きました☆
エミリア・ロマーニャ州・パルマ産生ハムと稀少なフリウリ・ヴェネツィアジューリア州・フリウリ地方のサンダニエーレ産生ハムの食べ比べとバーニャカウダ。シェフの作るバーニャカウダのソースが絶品‼︎ワインはフリウラーノを。
先にブログで紹介しました、リグーリア州のトロフィエが登場。シンプルにジェノベーゼソースで。シェフが愛情たっぷり育てたバジルから作ったソースは緑色がとても鮮やかで美しく、ついうっとり。香り高いヴェルメンティーノと素晴らしいマリアージュでした。
お次はじゃが芋のニョッキ・ゴルゴンゾーラソース。ソースは上品に仕上げ(ソースも、もちろんゴルゴンゾーラ入り)、最後にゴルゴンゾーラを添えて。ワインはマルヴァジア・ディ・カンディア アロマティカという品種から作られた白ワイン。
メインディッシュはコストレッタ・アッラ・ヴァルドスターナ。フォンティーナチーズをのせた仔牛のカツレツです。今回は中に…ナイフを入れると、中からヴァタレ・ダオスタ州のフォンティーナチーズがとろ〜り!言葉を失う旨さ!フォンティーナはそのままでも美味しいのですが、フォンドゥータというチーズフォンデュにも使用されるだけあって、加熱したときの美味しさはたまりません!おいしー!わたしは今回でフォンティーナのファンに❤︎
ワインはアマローネとバローロの2種類を飲み比べて頂きました。
と、ここで終わりません。
なんと、締めのパスタを!
鹿肉と牛肉のラグー
パスタはリガトーニで。
中にもラグーソースが詰まっております。
あー。シアワセ。
シェフはパスタを作る際、びっくりするほど?チーズをたっぷり入れます。それが旨み、コクとなり、胃袋わしづかみ?にされます。
もちろん今回も前菜以外の全て料理にチーズをどっさり使用、テーブルにもすりおろしたパルミジャーノレッジャーノを山盛り(小盛り?)用意しましたので、いつもの「そのままチーズ」は2種類にしました。
手前はピエモンテ州のブラ ドゥーロ アルペッジオ 、奥はバローロを造った際の葡萄の絞りかすをまとったアルチエッリ アル バローロ。チーズにお酒が染みて、そのままおつまみに最高です。もちろん、バローロと。
デザートはスッと入るものを…と思い、
ロンバルディア州のリキュール・アマレットのジェラートとアマレッティを。
アマレッティは、メレンゲとアーモンドパウダーで作る、軽い食感がやめられない止まらない焼き菓子です。
アマレットの香りがするからアマレッティ、だと思っていたのですが、実はその逆で、アマレッティの香りに似ているので、アマレットと言うようになったようです。
皆様さすがにお腹いっぱい、言葉もでない…と、そんな時に飲むのが…
グラッパ!
今回はモスカート種から造られた爽やかな香りのグラッパを。
満腹でもうダメ〜!というところで口にすると、あら不思議。お腹が落ち着く。普段はアルコール強くて飲めないけれど、なるほど、今はスッと飲める!消化促進!
とのことでした。
今回はまさかのパスタ・炭水化物尽くしで、当初わたくし池宮城は心配しておりました。
メインまで召し上がれるのか、小麦粉・炭水化物に飽きてしまわないか・・・
ですが、口にすると、そんな心配は無用!
ソースがあまりにも美味しくて、皆さま初めからパンが足りないほど!
パスタではなく、ソースを味わっていただく。なので、もっと欲しい!とのことでした。
メニュー名だけを見ると、一見どこにでもある、珍しくない料理ばかりかもしれません。
シンプルで、飾りのない、「夜のスペシャルなのに・・・物足りなくないかしら?」と思ってしまいそうになるかもしれません。
ですが、今回はとにかくソースが絶品。バーニャカウダからジェノベーゼ、ゴルゴンゾーラソース、(もちろんニョッキも美味!)そしてラグー!そして、日頃からファンの多いシェフ特製カツレツも◎!
実際に、「今日はほんっとにスペシャルー!」とおっしゃっていただいたお客様も。
皆様より一足先に、私たちスタッフもワインと合わせて試食をします。
わたしは当日、相変わらず朝からばたばた、ウシ―ミーもあったので、とりあえずそちらにも顔を出し(大雨だったので自宅で)、ギリギリに戻ってきて、ふー。というところでの試食でした。
ひと口で美味しさが体に沁みわたり、じんわり広がって、しみじみ「・・・美味しい(涙)」
「美味しい料理って、こういうものなのね(また涙)」
シンプルだからこそ、ごまかせないし美味しさがダイレクトに伝わる。
素材が持っている良いところを引き出し、さらにそれを高める。
よく目にしたり耳にする言葉ですが、シェフの料理を味わうと、それを強く実感します。
「うちのお父ちゃんの料理は最高やで~!」
と、シェフは私の父親ではありませんがそんな気分でした。
そして次回は6月24日。
まさかの、南イタリアです!
今回あまりにも素晴らしかったので、次回は南を!ということで。
北とはまた違ったイタリアの世界をどうぞお楽しみに!
池宮城