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8月のマリアージュは・・・
2014/08/31
こんにちは。最近ブログのアップがとても遅くて申し訳ありません・・・。
今日は、8月のマリアージュ会のご報告です。
そもそも、マリアージュ会とは・・・?
あるテーマを決め、それに合うお料理とワインを楽しむ会です。
平瀬の豊富な知識と経験を活かし、毎回ステキなマリアージュを皆さまに楽しんでいただいております。
テーマはナイショで、当日テーブルに運ばれてくるまで、わかりません!そこがまた、毎回ワクワクします☆
今回も平瀬がすてきなマリアージュを・・・ではなく、なんと、私、池宮城が担当させていただきました・・・!!
若葉マーク・ぴよぴよソムリエ池宮城、資格を取って一年、まだまだソムリエと呼んで頂ける立場ではございませんが、こんなに早くお話をいただけるとは思っていませんでした。
「いつまでも見ているだけではいけない、自分ならどうするか考える」という平瀬の親心から、今回任せて頂くことになりました。
まず、肝心のテーマです。頭に浮かんだのは、ずばり、「夏」です。そのまんまですね(笑)。8月、真夏のマリアージュなので、すっきり爽やかに、そして元気になれる、夏の野菜と果物、夏らしいものを、テーマにしました。
Domaine du Tariquet ドメーヌ・デュ・タリケ/ ソーヴィニヨン・ブラン
一品目、枝豆のムースです。鮮やかなグリーンと爽やかな味わい、上に添えたコンソメのジュレと帆立のタルタルが、旨味もプラスしていました。枝豆にはビール!ですが、こういうスタイルで枝豆を味わうのも、楽しいのではないのでしょうか?
合わせたのはフランス・ガスコーニュ地方のソーヴィニヨン・ブランです。世界各地で造られているソーヴィニヨン・ブランですが、味わいは実に様々です。今回は、お料理が上品な味わいでしたので、ハツラツ!フルーティ!というよりは、ハーブのニュアンスも穏やかで香りが華やかで上品な、こちらのワインにしました。
Baron Gassier L'arlequin バロンガシェ・アルルカン/ シラー40%グルナッシュ30%サンソー30%
二品目は、桃と生ハム、茗荷の冷製パスタです。
こちらは単純に、わたしが食べたい!と思ったものです(笑)。旬の桃と茗荷、そして生ハム、3つの食材の色から、ロゼ、というのは決めていたのですが、なかなかぴったりのロゼが見つからずに、最終的に見つけたのがプロヴァンスでした。少し後味に独特の苦みがあり、茗荷と合っていたようです。
Rione dei Dogi Salice Salentino Riservaリオーネ・デイ・ドージ/ネグロアマーロ・マルヴァジァネラ
メインディッシュは、バーベキュー!ですが、松田シェフが作ると、やはり上品になります。私の中ではもっとワイルド!にいきたかったのですが、やはりサン.ヴァンサンですので、美しく(笑)。グリルした鶏とお野菜、ソースはあえてかけず、塩・胡椒と、バルサミコのソースでいただきました。ワインはイタリア・プーリア州のミディアムボディ。重すぎないのですが、味わいはしっかりとしていて、果実実と、スパイシーさも兼ね備えておりました。
Limoncello di Capriリモンチェッロ・ディ・カプリ
最後、デセールは、レモンのティラミス。合わせたのは、リモンチェッロです。今回のマリアージュのお話をいただいたときに、真っ先に頭に浮かんだのが、このリモンチェッロです。8月・真夏のマリアージュですし、これしかない!と、これだけは揺るぎませんでした。デザートは柑橘類、グリーンのハーブや果物を使ったもの・・・いろいろ考えたりしましたが、レモンにはレモン、しかも、イタリアのドルチェという、スタンダードの組み合わせになりました。レモンティラミスの上には、レモンのシャーベットを加え、リモンチェッロはストレートではなく、クラッシュアイスで。夏らしく、爽やかな組み合わせでした☆
リモンチェッロは果汁を加えずに作った、カプリ島のリキュールで、香りは豊かですが、酸味はほとんど感じられません。乳製品との相性も良く、私の中では、今回のベストマリアージュ!でした。
初めて任せて頂いたマリアージュ会、想像以上に難しいものでした・・・。いつもパパッとテーマを決め、ササッとお料理とワインを組み立てていき、ティスティングなし、一発でワインを決める平瀬とは異なり、一度テーマを決めても、「あーでもない、こーでもない、これもいい、あれもいい」と、全く焦点が定まらず、ワインも試飲しては「うーん」と悩み、何度も方向転換したりして、最終的に、お店にあるワインに戻ってきました(今回のワインは、普段お店で扱っているものがほとんどでした)。平瀬の偉大さと、自分の未熟さを改めて感じました・・・。
最初から自由にさせて頂き、平瀬はほぼノータッチ。前日、皆で試食・試飲した際、まだ自分のイメージとは少し違っていました。そこで足りない部分など、平瀬から少しアドバイスをしてもらい、当日、シェフがまたお料理に一工夫をしてくれて、テーブルに運ばれるときには、さらに完成度が上がっていました。
「必ずしも100%のマリアージュにならなくても、スパイスを足す、ソースを工夫する、ハーブを加える、グラス・温度を変える、氷を加える、など、何かを加えたりすることによって、100%に近づけることが大事。」
初めから完璧、ということは、なかなかありません。ですが、それをいかに工夫次第で美味しく、楽しくするか。それが、ソムリエとしての仕事なのだと、実感しました。(頭では分かっているつもりでしたが、やはり、経験することが一番!ですね)
実は、サン.ヴァンサンで勤める前、私も参加する側で、毎月マリアージュを楽しんでいました。まさか自分が皆さまに提供する側になるとは、夢にも思いませんでした(笑)。今回、若輩者の私がマリアージュを担当することを知りながら、それを楽しみに、そして応援して下さったお客さまに感謝いたします。もっと弾けたマリアージュ会を期待していた方も多かったようですが(笑)、また機会がございましたら、いろいろと挑戦させていただきます!
ありがとうございました!!
来月は、通常通り、第2土曜日9月13日・12時からです。
も・ち・ろ・ん、平瀬によるマリアージュ会です!テーマは何でしょう・・・お楽しみに!
池宮城
プロヴァンス・スペシャル☆
2014/08/18
こんにちは。今日は先月のスペシャルマリアージュのご報告です。だいぶ経ってしまい、申し訳ありません・・・。しかも、今回はなんと、お料理の写真がデセールしかありません・・・。すっかり取るのを忘れてしまい・・・スミマセン。
まず、アミューズはオニオンのキッシュとブラックオリーブとトマトのキッシュ。2種類のひとくちキッシュでした。手づかみでパクっと。ピノ・ノワールから造られたヴァン・ムスーとピッタリでした。
次に前菜。鰯とトマトのグラタン。次は泡なしのスティルタイプのロゼ。鰯の少しの苦みとトマトの酸味、チーズのコクと、非常に良く合い、試食の段階からスタッフもおかわりしたいほどでした(笑)プロヴァンスのロゼワインはその味わいは勿論、色調も大きな魅力だと思います。濃すぎず、淡い美しいピンク色は、少し大人な感じがして、個人的に惹かれます。。
3品目は、サマートリュフのリゾット。スペシャルマリアージュは、惜しみなく出します(笑)香り高く、味わい深いこの一品に負けないワインは、コルシカ島のヴェルメンティーノ。イタリアでも造られているヴェルメンティーノですが、コルシカのものは、香りが一段と華やかに感じます。グラスも大きめのものに注いでサーヴしました。
4品目のお魚料理もそのままこのワインで合わせました。ポワレしたお魚にオレンジと人参のピュレとローズマリーを加えた白ワインソース、ヴェルメンティーノとの完璧なマリアージュだったと思います。実は、2日前までは「サフランのソース」の予定だったのですが、この「オレンジと人参のピュレ、ローズマリーのソース」があまりにも美味しいので、急きょ変更しました。結果、正解だったようです!
いよいよメインディッシュ。県産の骨付きの豚肉をローストしてタプナードを添えた一品。お皿を見た瞬間、目が点(笑)なんというボリューム!いくらなんでも・・・という心配をよそに、皆さまぺロリと平らげていました(笑)今回はハーブをもっと、たっぷりと使う予定だったのですが、鉢植えが台風と雨に負けてしまい、とても残念でした。
合わせたワインはシラー・カベルネソーヴィニヨン・グルナッシュから造られるしっかりとりた赤ワインでした。
左からBaron de Breban Brut Rose NV バロン・ド・ブルバン ブリュット ロゼ ノンヴィンテージ ピノ・ノワール100% アルコール度数11%
Rose d'une Nuit Domaine du deffends 2013 ロゼ デュン ニュイ ドメーヌ・デュ・デフォン グルナッシュ45%サンソー55% 13%
(ワイン名は夜に醸しを行うことから。2009ヴィンテージより有機栽培認定)
Corse Figari Blanc 2012 Domaine Clos canarelli コルス フィガリ ブラン ドメーヌ・クロ・カナレリ ヴェルメンティーノ100% 13%
(AOCフィガリはコルシカ最南端。2006ビオディナミ認定)
Chateau Coussin Saint Victoire Rouge2006 Famille Sumeire シャトー・クーサン・サン・ヴィクトワール・ルージュ ファミーユ・スメール
シラー・カベルネソーヴィニヨン・グルナッシュ 13.5%
(サン・ヴィクトワールのリーダー的存在。2010より有機栽培認定)
そして、フロマージュです。プロヴァンス・コルシカ島では、羊と山羊のチーズがほとんどのようです。
(プロヴァンス・コルシカはハーブやオレンジの産地なので、たっぷり?盛り付けてみました(笑)雰囲気がお伝えできれば・・・)
まず手前は、フルール・デュ・マキ。羊乳を原料に、ローズマリー、サリエット、セージ、黒コショウをまとったチーズ。少し熟成していたので、中までハーブの香りがしみてとても美味!でした。コルシカ島のチーズです。
次は右上、その名も、そのままコルシカ!羊乳から造られるチーズで、比較的若い熟成で、食べやすいミルキーなチーズです。
左上はプロヴァンス・コルシカのチーズ・・・ではないのですが、近くの産地ローヌ・アルプ地方から、ブルー・ド・シェーブルです。珍しい山羊のブルーチーズで、牛や羊のブルーに比べるとマイルドな味わいでした。
今回も國場先生のご丁寧な解説付きで、美味しさも倍増でした!
最後、デセールです!プロヴァンス・・・といえば、オレンジ!オレンジをコンポートして、バニラアイスを添えました。そして合わせたミュスカ・ド・カップ・コルス!オレンジの香りとミュスカ・ド・カップ・コルスのフルーティ―で華やかな香りが・・・幸せのマリアージュでした❤
ブルゴーニュやアルザスとはまた違った、南の華やかさ、エレガントさを堪能できた、素晴らしいマリアージュでした!
ご参加いただいた皆さま、ありがとうございました!
次回は10月27日の第4月曜日18時から、テーマは「スペイン!」です。
楽しみです~!!
お席が埋まるのが早くなってきているので、ご予約はお早めに!!
お待ちしております☆
池宮城
7周年!
2014/08/09
昨日、おかげさまで7周年を迎えることができました。
多くの皆さまにご支援いただき8年目を迎えることができ、心より感謝申し上げます。
いろいろな出来事がありましたが、いつも温かくお見守り下さりまた、背中を押して下さり、
幸せな時間を共有できました。
貴重なワインを試飲することも多々、食材を築地から調達して好きなように
まかせていただいたり、北海道の蝦夷鹿をハンターから直接送って下さったり、素晴らしい経験を積むことが
できました。このような経験を生かしこれまで以上にお料理とワインの楽しみ方を追求していきます。
それから、本日をもちましてキッチンスタッフの藤野君が退職致します。
滋賀県出身の彼は、ご両親の要望で田舎へ帰ることになりました。非常に残念ですがお盆までには帰る約束ですので
本日のディナー終了後お疲れ様会です。
彼は非常にまじめで明るく元気に仕事をしていました。朝も誰よりも早く出勤し自らすすんで仕事をこなしていましたし、
賄いも毎日工夫し美味しくて、楽しみのひとつでした。仕事に対する姿勢もそうですが、人様にたいしてもいつも気持ち良い
ものでした。なかなか彼のような好青年はいないのでは?・・・と思えるステキな若者です。
今後5年をめどに独立する!独立できるように頑張ると約束してくれました。
とても楽しみです。
st-vincent も彼に負けずに成長してお互いの成長を祝いたいと思います。
またひとり、卒業生が巣立ちます。けっこう淋しいものですね。。。
しかし、今後もみんなが幸せに育っていける店づくりを継続していきます。
新しいスタッフがきていただけるまで、シェフ&池宮城と3名で頑張ります。
今後とも宜しくお願い致します。
8周年に向けて今日から新しいスタートです!
おかげさまで7周年!
2014/08/01
こんにちは。台風接近の影響で、数日強風・大雨が続きますね。11号の進路も気になります・・・。皆さまくれぐれもお気を付け下さい。
来週8月8日は、、サン.ヴァンサンの誕生日です☆
皆さまに支えられ、8年目を迎えます。本当にありがとうございます!
日ごろの感謝の気持ちを込めて、8月7・8・9日の3日間、スペシャルディナーをご用意いたします!
今年はお盆と重なりますが、ご先祖様をお迎えながら、合間に(?)サン.ヴァンサンでステキなディナーをお楽しみくださいませ❤
☆★☆7周年スペシャルディナー☆★☆
◇アボカドのムース サーモンと鮪のタルタルを添えて
◇雲丹のスクランブルエッグ キャビアと一緒に
◇サザエのオーブン焼き
◇オマール海老のポワレ 魚介のジュのソース
◇県産和牛のローストとフォアグラのソテー
◇マンゴープリン シャンパンを注いで
◇パイナップルのロースト ココナッツのアイスを添えて
お一人様10,000円(お料理のみ)
☆★☆★☆★☆★☆★☆★☆★☆★☆★☆
皆さまのお越しを、心よりお待ち申し上げます。